
オススメポイント
・「しょうがなさ」と距離感について
・抜きだけが目的ではないエロ音声を聞きたい
・「あやかし」と「人」の触れ合いが好き
サンプル音声
・ヒロインである空狐(くうこ)の声が思ったより低い、これこそが最大の魅力なのではないでしょうか…(音量注意)
前書き
さて、今回は【Simultaneous】の「綺麗で素敵な狐のお姉さんに優しく愛される。」です。
最近は女性向け作品の記事に注力してしまって久しくやれていなかったのですが、今作は「Twitterで私をフォローしてくれた同人サークルさんの、気に入った作品を紹介してみようキャンペーン」として選んでみました。
Simultaneousさんの作品を購入するのは今作が初めてだったのですが、正直めちゃくちゃ良かったです。新作発売予告ツイートを見た時、緑色が基調のこのイラストが非常に爽やかでグッと心惹かれました。
後述しますが、細かな部分に私好みの要素が溢れており、二周、三周と繰り返し聞いてしまいました。エロシーンはあるものの、どこか短編小説を思わせる叙情的な雰囲気があり、エロ目的でなくとも楽しめる作品になっているのが素晴らしいですね。
サンプル画像


レビュー
内容としては「とある山奥で、少年はあやかしである空狐(くうこ)に拾われる。しばらくの間、家に居ていいと言われた少年はソラと名付けられ空狐と暮らすことになる。しばらく年月が経ち成長したソラは、空狐のしっぽの毛づくろいをしている最中に思わず勃起してしまう。「あやかしの中には人間の精力を吸うモノもいる」と注意を呼びかける空狐は、ソラの性欲を処理することになり…?!」というもの。
声優はあさぎさん。あさぎさんの落ち着いた声、最高にハマっています。もっといろんな音声作品でお声を聞いてみたいと思うほど、シナリオや設定とガッチリハマりまくっていました。あさぎさんの声のおかげで、私の中での合計点が2割増しくらいになっていると思います。
収録トラックは
・トラック1 「出会い。」(約5分)
・トラック2 「暮らし。」(約3分)
・トラック3 「ある日。」(手淫)(約10分)
・トラック4 「またある日。」(乳首責め、自慰)(約11分)
・トラック5 「共に。」(騎乗位、キス、乳首責め、中出し)(約12分)
・EX(ボーナストラック) 「狐の独り言」(約2分)
となっており、総収録時間は約43分。台本は有りです。
ちなみに台本には「ソラの台詞」も収録されており、音声こそありませんが「明確に男側が何を話したのかが分かる」というのは私にとって非常にプラスポイントでした。音声中は、ソラの台詞が無くても話が通じるようになっており(そこまで違和感なく聞けるのがグッド)そのあたりの工夫も評価したいポイントです。
先に音声だけ聞くも良し、台本と一緒に音声を聞くも良し。いろいろな楽しみ方が出来ます。
今作は通常価格330円、収録時間43分というミニサイズの作品。そこで私のオススメポイントもポイントごとに二つに分けず、大まかに作品全体を広くレビューする、という形式にしてみたいと思います。
それほどまでにいろいろな部分に褒めたいポイントがある、ということです。それではいってみましょう。
※ここからネタバレあり
オススメポイント
「しょうがなさ」と距離感について
今回、私はサンプル音声や値段、内容を見ること無く「作品のサムネイル」とタイトルを見て購入を決めました。そして私が「良いな」と感じた最大の理由は、空狐が眼鏡をかけているというところでした(まだこの段階では空狐の声を聞いていない)。
この作品はいわゆる「のじゃロリ」というジャンルに分類されます(と、この時点では思っていた)。もう少し詳しく説明すると「かなり歳を重ねた狐の妖怪が、尻尾と耳だけを生やした着物姿の人間の少女になって人間の男と触れ合う」という、一部で非常に人気のあるジャンルです。
今回の妖狐(狐のあやかし)である空狐(ヒロインの名前、というか種族)は眼鏡をかけている。これは私には「人間が作った眼鏡というものを気に入って、生活の中で身につけている」という様に写り、この「眼鏡」一つで「空狐は少なからず、人間に興味があるタイプの妖狐なのだろう」と思わせてくれたのです。
サークル側がそこまで設定していたかどうかは分かりませんが、「人間の姿に变化できる妖狐」が「人間になった時は視力が悪いから眼鏡が必須」だとは考えにくく、無くても支障は無いのではないかと私は考えます。
そして実際に作品を聞いて驚いた「空狐の声」について。声を聞けば一発で分かると思うのですが、今作は「のじゃロリ」では無かったんですね。言うなれば「のじゃお姉さん」でしょうか。
落ち着いた低めの声で、身長は160cmという設定。現在の日本人女性の平均身長は158cmらしいので、空狐の身長はむしろ平均より少し高めだと言えます。
これはかなり冒険というか、英断だと思うわけです。例えば145cmでロリ声の「のじゃロリ妖狐と神社でエッチ」みたいな作品にしていれば、確実に一定の層は囲えるはず。それをあえて「妖狐を落ち着いた声で、普通の体格の女性にする」というチャレンジ。
すると、どうなるのか。私のような「妖怪や異類婚姻譚ものは好きだが、のじゃロリはジャンル先行すぎて個性が少なくなるのでさほど好きではない」という人間が聞き、そしてレビューを書くのです。きっと私は、今作がテンプレ通りの「のじゃロリ」だったらレビューは書いていないでしょう。
日常会話の声、尻尾毛づくろいの時の「本人は意識していないがエッチに聞こえる声」、ソラを責めるSっ気のある声、ソラに突かれて感じちゃう余裕のない声。それぞれの差がちゃんと演じ分けられているからこそ「毛づくろい中に勃起してしまうソラの気持ち、分かるなぁ…」と思えるんですね。声優さん選びの勝利と言えるでしょう。
そして私が感じた「しょうがなさ」と距離感について。空狐とソラは、何も「そういう関係」を求めて一緒に住み始めたわけではありません。
食糧難で村を追い出されたソラと、身の回りの世話をすることを条件にソラを家に置いても良いと言う空狐。トラック1と2はエッチなシーンは全く無く、日常会話が繰り広げられます。そしてこの作品の中では明確に年月が経ち、ソラは成長していきます。
ちなみに「ソラの身長が空狐を超えた」という話が途中で出てくるのですが、作中では明確にどのくらいの時間が経過したのかは明言されません。
個人的には「初めて会った日から何年」「さっきまでのシーンから何ヶ月経った」と空狐の声でさりげなく教えてくれると、ソラの内面がどのくらい変化したのかが分かって嬉しいなと思いました。しかしこれは「ソラの年齢を固定させたくない」という思いの上で、あえてこうされている可能性もあるので難しいところですね。
空狐と生活をともにする内に、ソラは「尻尾の毛づくろい中の空狐の声」で勃起をしてしまいます。たとえソラが、普段はエッチな目で空狐を見ていないとしてもあの声を聞いてしまったらしょうがないのです。
しかし空狐は「ソラの盛り上がった股間」を見て、すぐに「今夜、部屋に来い」と言うのです。山には「人間の精力」を狙うあやかしも多く棲んでいるため、精力が高まった状態のソラは他のあやかしに狙われてしまう。そこで空狐は「お祓い」として手コキで射精へと導きます。この手コキの目的は「生きるため」なので、これもまたしょうがないのです。
トラック4、5では「お祓い」の内容が少しずつ濃くなっていき、乳首責め、騎乗位、キス、中出しと変化。途中から空狐は、感じるソラの反応を「満更でもない感じ」で楽しんでいるようにも見えます。
そしてソラも、どんどん「身体を許してくれる空狐」に対し、昔とは違う感情が芽生えてきて、行為の最中に「空狐さま、好きです」と告白。エッチしてくれる優しいお姉さんが相手なのですから、これもまたしょうがない事なんですね。
しかし、これに対し「人とあやかしは流れる時間が違うから駄目だ」と答える空狐。それでもソラは諦めないため、空狐は「ソラとは、わらわが授けた仮の名(ソラは本当の名前を忘れている)。本当の名を探して来い、戻ってきたら共に居てやる」と答えます。
私はこの返しを聞いて「もしかするとソラは、本当の名を思い出したら「空狐との記憶」が消えてしまうのではないか」と感じました。可愛がっていた少年から予想外の求愛をされ、戸惑いながらもつい盛り上がってしまう空狐。トラック5の「クライマックスのエッチ」の最中の空狐のあえぎ声は、これまで溜まっていたものが一気に開放されるような感じっぷりでめちゃくちゃエロいです。
そしてボーナストラックのEX。こちらは「ソラに出会った時と、一番最近の空狐の独り言が聞ける」というトラックになっています。エピローグとプロローグと言えば分かりやすいでしょうか。
あらすじやクレジットが書かれている「read me」というテキストファイルには注釈で「※キャラ崩壊の可能性あり」と書かれているのですが、私はこのEXトラックは必聴だと思っています。むしろ私はこのEXがあるからこそ、更にこの作品をオススメしたいと思う気持ちが強まりました。特にエピローグ。中身は是非、本編で確認してもらいたいのです。
続編があるかどうかは置いておくとして、「ちゃんとこの作品としての物語を締めよう」という思いが伝わってくる内容で非常に好きでした。プロローグに関しても「空狐はこう思っていたんだ」と知ることで、また改めて最初から聞いてみようという気持ちになります。空狐の気持ちを知った上での二周目は、また違った魅力があります。
しかし、問題が一つ。台本の順番はトラック1~5の後にEXがあるのですが、実際の音声選択画面では並び替えの文字順のせいか、トラック1の前にEXが来てしまっています。EXトラックは1~5を聞いた後に聞いてもらいたい内容なので、音声を聞く際はご注意を。
そして最後に。これはもしかするとどうでも良い事かもしれないのですが、今作では「ソラが空狐を攻める展開がほぼ無い」んです(ラストのエッチシーンのみ、ソラからキスを求める展開あり)。3サイズは書いてあるものの、ソラが空狐の胸を触ったりお尻を触ったりする展開が無い。フェラすらもありません。
下手をすると騎乗位も、着物を来たままの可能性がある。私はそこを評価したい。女性の体について何も知らないソラは、空狐のお戯れで気持ち良くしてもらえる。しかし、それは「空狐が楽しい、気持ち良い、やりたい事」が優先されている。
もしかするとこの先、空狐はソラのしたい事をたくさん叶えてくれるかもしれませんが、少なくとも今作の内容は「空狐がソラの乳首を責める」や「空狐がソラの自慰行為を見る」という展開ばかり。
ソラが空狐を敬っているからこそ、ソラから無理を言ったり強気に出ることはないのです。非常に良いバランスと距離感、そして一貫性。空狐が必要以上にあえぎ声を出さないのも、まとまりの良さに繋がっていると思います。
最後に
という感じで、作品のタイトル画像一枚と「作品の内容」が抜群にマッチしている今作。タイトル画像が気に入った御仁は、音声も「そのままの雰囲気」だと思って頂いて良いと思います。サンプル音声を聞いて頂ければ、更に良さが伝わるでしょう。
収録時間こそ43分とやや短めですが、通常価格は330円。値段以上の内容になっているのは間違いありません。何か好きな作品を買ったついでに、騙されたと思って購入してみるのはいかがでしょうか。
そのコスパの良さと内容の素晴らしさに驚き、狐につままれたような気持ちになるかもしれませんが、きっとその狐は着物姿の素敵で優しいお姉さんなことでしょう…。
商品情報とリンク

綺麗で素敵な狐のお姉さんに優しく愛される。【Simultaneous】
通常価格…330円
台本…有り
総収録時間…約43分
(↓クリックすると商品紹介ページへ飛びます)
※DLsite専売