
オススメポイント
その1 ・怪異という存在と、恐怖心について
その2 ・エッチシーンはエロいの?そこん所どうなの?
・怪異とエッチする作品が好き
・「地味で可愛くない」とされている女の子の笑顔にキュンとする
・「DLsite がるまに」で女性向けエロ同人誌や音声作品を買ってみよう
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前書き
さて、今回は【ヨールキ・パールキ】の「K子と病みおじ・派」です。
今作も「がるまに(女性向けDLsite)」で販売されている作品なのですが、過去の「がるまに作品」と違う部分が明確に2つあるのです。
まず一つ目。それは「ヨールキ・パールキ」の露々々木もげらさんが「男性向けで大人気の作家さん」だということ。
DLsiteのリンクになってしまいFANZA派の御仁には申し訳ありませんが(FANZA同人でもヨールキ・パールキで検索すると出てきます)いくつか男性向けの人気作品のご紹介を。クリックでリンクが開きます。
「絵が非常に上手い」ということはもう絵を見てもらえば全員に伝わるので、この記事では特に触れません。
ここで紹介したい、特筆すべき点は「男性向けの時点で既に女の子×怪異という独特の作品が多いこと」「男性向けの時点で「女性にもオススメです」「女性だけど楽しめました」という意見があること」です。
私はホラー映画、ホラー小説を好んで読むタイプなのですが「エロとホラーを同時に楽しみたい」とは思ったことがなく、そういったジャンルが存在していることを知りながら手が出ませんでした。個人的にこのジャンルは「ホラーの度合いがどのくらいか」によって内容が全く違ってくるので手を出しにくいとも思っています。
しかしヨールキ・パールキさんの場合は、今作において「既にそのジャンルで人気を博している状態」で「主人公の性別を入れ替えた」のです。
しかも男性向け作品を読んだ男性ファンが「わざわざ女性にも勧めるレビューを書く」というのは「そこまでして読んで欲しいと思うほどの何かがある」ということ。
なのでこの記事は、いわゆる「逆輸入」と言っても良いかもしれません。「ヨールキ作品を既に買っている男性ファン」への「女性向けも出てるよ、でもジャンル的には同じだからファンなら楽しめると思う」という意味での。
やはり、素晴らしい作品は性別の壁なんてものは簡単に超えてしまうんですね…。
そして今回の「フック(興味を持ったきっかけ)」ですが、それは「なぜかこの作品のことを知っていた」からです。
女性向けサイトである「DLsiteがるまに」を見に行った際に、この「K子と病みおじ・派」を見かけ「この作品って女性向けだったの?というかなぜ私はこの作品を知っているんだ?」と驚きました。
のちにその原因が「私がTwitterでフォローしている男性向け同人作家さんたちの多くが露々々もげらさんのアカウントをフォローしていた」「その作家さんたちが、今作の宣伝情報をたくさんRTしていた」ことだと判明しました。
そういう意味では「今作を知ってはいるが内容の詳細が分からず、踏みとどまっている」という御仁も多いのではないでしょうか。是非、この記事を読むことで少しでも雰囲気が伝われば…と思います。
そして、二つ目の「今までのがるまに作品との違い」について。
私が今まで紹介した(2022/2/11現在)いわゆる「女性向け作品」は全て「がるまに専売作品」なのですが、今作は初めての「がるまにとFANZA同人で同時発売」なのです。ちなみに、FANZA同人には「男性向け・女性向け」の区別はないため「今までの男性向け作品の中に、この作品が並んでいる状態」になります(FANZA内での紹介ページには「女性向け」の記述は無いどころか、男性向けとある。がるまには当然、乙女向けと書いてあります)。
その状態で、なんと既に17000ダウンロード。ちなみに「がるまに」でも10000ダウンロードされています。
言い忘れましたがこの作品は発売日が2022/2/1なので、たった10日で27000ダウンロードされている計算…。これはどう考えても「FANZAで購入した男性ファンは、今作を男性向けだと思って楽しんでいる」ということでは無いでしょうか。これは素晴らしいことです。
本編以外の情報だけでこんなに楽しい今作。もしかしてテンション上がっているのは私だけでしょうか?
ここまで長々と説明したのには「今作はもう、言い逃れできないほどに男性が読んでも楽しめる「女性向け」である」という事を全力で伝えられる、という嬉しさが理由です。
ではここからやっと「怪異ってことはホラーなの?」「想像できないから購入を迷っている、どんな作品か教えてくれ」という方に向けた、本編のレビュー行ってみましょう!
【追記】
続編である「K子と病みおじ・楽」の記事も書きました(↓クリックで記事が開きます)。
番外編、さらに続編の発売も決定しているこのシリーズ。次回作発売までに既刊を読んでみてはいかがでしょうか…。
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レビュー
内容としては「何をやっても上手く行かない37歳のおじさん(病みおじ)は、ついに精神を病んでしまい、更には家賃滞納で家も追い出されてしまう。たまたま見つけた「こんな俺でも即入居できる物件」には、なんと「屋根裏の怪異・K子」が潜んでいた。この物件を追い出されると生きていけない病みおじは、いろんなエッチな手段でK子を懐柔しようと試みるが…?!」というもの。
「なんでエッチな手段で?」「怪異って何?」と思う方はいらっしゃるかもしれませんが、病みおじは「病んでいる」のでK子に恐怖しないんですね。この辺りは「ホラー好きの私の考え」を交えながら、オススメポイントで特集したいと思います。
肝心の「ホラーの度合い」ですが、個人的には「K子が自ら病みおじの布団に潜り込むようになる」「病みおじがK子をちゃんと女の子として見ている(初対面でいきなりキスはするものの)」「K子が焦ったり怒ったり、感情を見せてくれる」というのが理由で「相手が人間ではない事さえ受け入れられれば、むしろイチャラブ認定して良い」と思います。
逆に、今作を読んだ人なら「K子よりも、怪異にエロで対抗する病みおじの方が怖い」とツッコミを入れたくなるはず。ホラーシーンは本当に最初だけ(K子初登場シーン)なので安心してください。
作品紹介ページの「購入者レビュー」を読んでいただけると、ホラー要素よりもイチャラブ要素のほうが多いことが分かると思うので気になる方はご確認ください。
※ここからネタバレあり(この注意書きについての説明)
ネタバレ無しで商品紹介ページへ飛びたい方はこちら
・商品紹介ページへ
オススメポイント
その1 ・怪異という存在と、恐怖心について
今回のヒロインであるK子ですが、いわゆる「幽霊」とは違うんですね。明確に「怪異」とある。
この辺りの判断については見解は様々ですが、私が紹介するとすればK子は「事故物件に憑いてしまった存在。そこに住む人全てを攻撃する人ならざるモノ」でしょうか。ちなみにK子は日本語を話しませんが、言われたことは少なからず理解している様子です。
幽霊が「恨みを持った人への怨念で、それ以外の人へ攻撃はしない。霊感があると見える」ものだとすると、怪異は「貞子」のように「条件がそろえば霊感がない人にも見えるし、攻撃もする」という感じ。
おまけのキャラ紹介ページにも「K子には足がある」「病みおじは零感(霊感がゼロであること)」と書かれているため、私はこう考えています。なので「触ろうとしても手がすり抜ける幽霊」とは違い、ちゃんと触れられる。だから最終的にエッチもできる、ということ。
どちらにせよ本当に怖いのは「恐怖心が無い」ということなんです。病みおじは精神を病んでしまっているのですが(具体的にどう病んでいるのかの説明は無し)最も人と違うのは「恐怖心」についてでしょう。
「元々霊感が無い」「ここを追い出されると住める家がない」「引越し費用が無い」「お気に入りエロ作品の内容が「女の子が怪異にエッチされる」内容だった」という理由があるとは言え、普通の人間は「怪異と初対面でキス」しない。しかも強引に。
しかし、これは人間側からすると「怪異という理由だけで、初対面の人間にいきなり攻撃するか?」でもある。病みおじ以外の一般の人間は、この部屋に住むとK子から何かしらの嫌がらせ(肉体的な攻撃の可能性もある)を受けて、怖くなって引っ越すはず。
「怪異ならOKだけど人間なら駄目って、人間ナメんなよ!いつまでもやられっぱなしじゃねぇぞ!」という反抗にも似たこの展開。きっとK子も驚いたでしょう。
「病みおじは病んでいる」という理由で「人間同士であったのなら一発逮捕の行為」をされるのですから。
でもこの辺りは、冷静に考えると不思議なんです。「じゃあK子は、部屋に住む全員を追い出したいのか」「部屋に誰も来なくなることが望みなのか」「アパートごと取り壊されたらK子は消えるのか」などなど、疑問はたくさん。
しかし、今作ではちゃんと「病みおじが少しずつ、K子の心を開いて行き、最終的にはK子からキスをしにくる」という話の流れになります。もしかすると今までの住人に対する「嫌がらせや攻撃」なんてものは本当は無く、K子なりの「あいさつやスキンシップ」だったのかもしれない。
たまたま人間が勝手に「恐怖心」を抱いてしまったせいでK子は突き放されただけで、K子は人間ともっと触れ合いたかったのかも知れない。そこに現れた、同じく「人との関わり合いが上手く行かない」病みおじという存在。
病みおじはK子に出会い「共存」を目指すのですが、私には二人は「共存」ではなく「共依存」に見えてしまう。今の生活を送る上で、唯一「安心できる相手」を見つけてしまった二人。
様々な問題は目の前に見えているものの、「とりあえず上手くいく」から問題は先送り。まずは「普通の生活を送ること」が出来ないと、問題解決しても意味がありませんから。
話の途中では「病みおじの心身の調子が良くなり、パチンコも大当たり」という描写があります。病は気から、ではありませんが「K子の存在」は病みおじにとっては「陰」でなく「陽」であることが分かります。
そして、なんと病みおじはそのお金で「洋服を買ってK子に着せてあげる」のです。すげー!なんだこの展開!と私は驚きました。
最初は「怪異」だと思っているから人権など無視して「いきなりキス」という非人道的行為をした病みおじですが、洋服を着せたK子に対しては「かわいい」と言って写真を撮ろうとします(怪異なので写りませんが)。
様々な行為の結果、病みおじはK子を「女の子」だと思うし、K子はそう思われることが嬉しいのです。恨みで行動する幽霊との違いでしょうか。
こうなると、もう読者もこの二人を「同棲しているカップル」にしか見えず、後半はK子の台詞の語尾も「♡」が付くのです(「あ゛…♡」や「う゛ぅっ…♡」という程度の内容とはいえ)。丁寧で素晴らしい。
といった感じで、「怪異という存在」「病みおじとK子の距離感の変化」が丁寧に描写されているのがポイントです。
だからこそオチの「アパートに対して念仏を唱えるお坊さんが立っているシーン」を見て、二人のことを可愛いカップルだと思っている読者は「おい!坊さん何やってんだ!一体続きはどうなるんの!?」とハラハラしてしまうんですね。続編は来月発売のようなので、すぐに購入する予定です…。
その2 ・エッチシーンはエロいの?そこん所どうなの?
ホラー部分は分かったけど、正直エロいの?そこが一番気になるんだけど…?という方へのコーナーはこちら。
正直、最初のK子は「髪で目が隠れている」「汚れた白いワンピースを着ている」「歯ぎしり、舌噛み、頭突きなどの攻撃」など「ホラーや怪異」の度合いが高いです。
しかし何度も病みおじと交流する中で、K子の反応がちゃんと描かれるのです。「ここから先は嫌だ」「この行為なら大丈夫」というように。
特に私が好きなのは「K子が理解しているかどうかは分からないが、病みおじは行為の前にちゃんと問いかける」ということ。
「これ以上イヤ?」「キスが好きなの?」や「今日はもう寝よっか」「ごめん、ごめんね」など。こういった問いかけが始まるシーン以降はおそらく、病みおじはK子をもう怪異だとは思っていない。
相手が嫌だと言えばそれ以上は踏み込まない、という病みおじの基本姿勢。途中で「触られるのが怖いならオナニー見てて」というシーンがあるのですが、この展開も「この設定ならでは」で非常に良かった。
というのも「オナニーを目の前で見せる」という行為は「目の前の相手を見ること、見られることで私は興奮しています」という証明なんですね。「俺としてはK子の身体をもっと触りたいし、もっと先にも行きたい。でもそれを怖がるなら、まずはこれを見てよ。俺はK子と一緒にいるとこんなに勃起しちゃうんだ」という気持ちを勃起したチ〇ポで伝えるんです。
それからの展開も「求められている」「安心されている」というのが分かるシーンが出てきて、本当は全て文字にしてお伝えしたい所なのですが、ここからは是非本編で確かめてください。良いです、本当に…。
終盤のエッチシーンでは、K子は髪の合間から目が確認できるようになり、表情も一気に分かりやすくなります。台詞こそ無いものの、服から溢れたおっぱいは血管が浮き出てエロいですし、精子ぶっかけられてゾクゾクしている描写もあります。
結局こういった「エロいのかエロくないのか問題」というのは、見る側が「対象に好意を抱いているか」「理解しようとしているのか」「見出そうとしているのか」によって全く違うものになる。
この作品は「K子をいかにして可愛らしく見せるのか」が命題とも言える作品で、逆に言えば私がここでいくら言葉を尽くしても「最後まで読んだけど私はエロく感じなかった」という人は必ず居ると思います。
人ではない存在だ、というのはそういうこと(理解できないものには魅力を感じられない)なのですが、「私の今回の文章量と現在の作品ダウンロード数」が少しでも「K子への理解」への手がかりになれば幸いです。
あ、でもこれは冷静に考えると「怪異にエロで対抗する病みおじ」という特異な存在に対しても言えますね…。病みおじも、そんな何ていうか「ヤバい異常性欲者」では決して無いので、彼なりに必死に生きようとした答えがこれであり、その結果上手く生きていられるというだけの話で…。
他のジャンルでも言えることなのですが、やはりSEXという「肉体言語」は時として言葉より雄弁にものを語ります。それは異種族、異人種はもちろん、怪異であっても同じ。そこに愛があればこそ、独りよがりにならなければ想いはきっと伝わる。
非常に難しいジャンルではありますが「なぜ男性向けでこれほどウケていたのか」が、この作品一つで十分理解できる丁寧さ。非常に新鮮な体験だったと思います。
最後に
個人的には「病みおじというキャラクターの発明」が非常に大きな価値を持っているなと感じました。「こうやれば怪異とも関係を持てるんだ」という気付きや「この作品がきっかけで、他の怪異・幽霊ものも読みたい」というフェチの広がりがある。
私としても、最初こそ「怪異には興味は無いが、人気作の一端として読んでみたい」と思っていましたが実際に読んでみると「設定を非常に上手く生かした、ならではの作品だ」と楽しんでします。
絵の上手さと細かな描写によって引き出される「外見以外の可愛さ(K子はもちろん、病みおじにも言えます)」は、実際に作品を読んで受け取ってみてください。
そして次回作。私はこの「坊さんによってK子が除霊されようとする」次回作が、どの様な展開になるのか全く予想が出来ません。というか、この物語の終着点についても。どうか二人にとって幸せな未来が待っていることを願うばかりです…。
商品情報とリンク

K子と病みおじ・派【ヨールキ・パールキ】
通常価格…880円
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