dog eat dog era~竜人族奴隷の双子と催眠交尾~の感想

オススメポイント
その1 ・催眠と設定についての是非
その2 ・エロいのエロくないのって…

この記事はこんな御仁にオススメ

・今作が気になっているがなかなか手が出ない
・女性向けの「催眠もの」が読みたい

・「DLsite がるまに」で女性向けエロ同人誌や音声作品を買ってみよう

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前書き

さて、今回は【Mauve】の「dog eat dog era~竜人族奴隷の双子と催眠交尾~」です。
タイトルとサンプル画像でお気づきの方もいらっしゃるかと思います、今作は「広告でよく見るアレ」です。
それもそのはず、この作品は「DLsiteがるまに(女性向け)」の累計ランキングで一位の大人気作なのです。その数なんと20万ダウンロード。二位にダブルスコアの差をつける、ぶっちぎりの一位なのです。

しかし私は「がるまに作品」のレビューをし始めてからも、恥ずかしながらこの作品がここまで人気だというのを全く知りませんでした。少し前にTwitterのタイムラインで「奴隷を引き取った女主人公が催眠レ○プされる漫画。胸糞展開なのかな…?」と女性フォロワーが呟いていたのを見て、やっと作品の存在を知ったくらい。
なので正直「広告でよく見るアレです」と紹介をしても、男性の場合は特に「全くピンと来ない」かもしれません。

今回の「フック(紹介するきっかけ)」は「みなさんはこの作品のこと、どのくらい知っていますか?」というものです。前述のフォロワーは、実際にこの作品を読んではいないでしょう。同時に、そういう印象を抱いている「未読の方たち」も一定数いるのかもしれない。
この記事はそういった方たちへ向けて書いてみたいと思います。

私は「がるまに作品」で作品検索をするようになって、驚いた事がいくつもあります。その中でも特に驚いたのは「レ〇プもの、ストーカーもの、監禁もの、束縛ものが思ったよりも人気である」ということ。ランキングやレビューを見ていると、予想よりも遥かに多い「その手の作品」がヒットします。
男性向けの場合は「男性が女性をそうする」作品は一定の需要があります。読者や聞き手は「する側」として楽しみます。
それで言うとてっきり、女性側も「する側」が人気なのかと思いきや「される側」が人気だというのはちょっと衝撃でした。現実世界では犯罪行為ですし、される側は心の傷も負ってしまうと思うので…。
中には音声作品へのレビューで「怒鳴られるシーンがリアルなので、トラウマのある人は注意」などの投稿もあります。

もちろん「それらのジャンルを好む人達はごく少数だ」という意見があるのは分かります。しかし、この作品も「イケメン二人が女主人公に催眠をかけ、バレないように犯す」という内容なんですね。
ですが、この作品(シリーズ)の場合はもしかすると「有名だったから買ってみたが、こんな内容だとは思わなかった」という体験をしてしまう可能性があるのではないかと私は考えました。
というわけで、ネタバレは避けつつも「こんな内容でしたが、いかがでしょうか。ちなみにわたしはこう考えます」という感じで作品紹介をしていけたらと思います。

今回は特に「作品に関する前情報」が大事だと思うため、前置きが長くなってしまい申し訳ありません。しかしながら今作の作者である鬼遍かっつぇさんは元々、春昼というサークル名で男性向けエロを描かれていた方。
私は「男性向けエロを描かれていた方が、女性向けで圧倒的支持を得ている」というこの事実に感動すら覚えているのです。内容の過激さ、果たしてそこに垣根はあるのかという問題など、興味深い点は山程ある。
こちら側とそちら側の橋渡しに、今作ほどうってつけの作品は無いのかもしれない。なので、「全体の情報を大まかに伝えた上」でこの作品に興味を持ってもらいたいのです。
「※ここからネタバレあり」という表記が出てくるまで、安心してお読みください。

二作目、三作目の記事はこちら↓

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レビュー

内容としては「ジェーンドゥ(名無し)の魔女と呼ばれる孤独な魔法使い。彼女はある日、奴隷をして売られていた竜人族の少年を買い、家族として暮らすことを決める。それは「とある理由」のせいなのだが、彼女は彼らに「理由」を話すことは決して無い。数年が経ち17歳になった彼らは、魔女の「隠し事」をどうしても聞き出したくなってしまい、催眠をかけることに。しかし魔女は、催眠下にあっても「隠し事」の内容を話してくれず、二人の催眠はどんどん過激になっていき…?!」というもの。

クールなセオドア、やんちゃなテオ。奴隷として売られていたが、竜人族特有のプライドの高さを持つ二人の兄弟。奴隷とは思えないほどいい暮らしをさせてくれる魔女に感謝をしつつも、何かを隠している魔女のことを心から信用出来ないでいる。特にテオは、発情期に入ってからずっと魔女を抱きたいと思っている。

この辺りまでが、紹介ページのあらすじに掲載されている情報をまとめたものになります。
今作は「あらすじに明確に書かれていない、とある設定」が非常に大きな意味を持つのですが、個人的にはそれが「万人に理解されるかどうか」が分かりません。
しかも作中で説明されることはありません。そのため他のレビューを見ても「説明不足」「続編に期待」という意見がちらほらあります。
私は一応、残りの二作も全て読んで(聞いて)からこのレビューを書いているのですが、なんと完結まで読んでも「その設定」について詳細が語られることはありませんでした
作品紹介ページに書かれている魔女のキャラ紹介。「本名:■■■■■ 出身地:■■国■■県 享年:■■歳」という部分で、なんとか察して(予想して)いただければと思います。

ネタバレにはなりますが、オススメポイントその1に「設定の詳細」を具体的に書いてみるので「そこだけ知りたい」方はオススメポイントその1をお読みください。

※ここからネタバレあり(この注意書きについての説明)

ネタバレ無しで商品紹介ページへ飛びたい方はこちら
・商品紹介ページへ

オススメポイント

その1 ・催眠と設定についての是非

問題の「とある設定」ですが、それは今作が「トラック転生もの」であるという点。詳しく説明すると「日本人女性である主人公・ひまりは、ある日トラックに轢かれて死亡する。しかし彼女は「ジェーンドゥの魔女」として目を覚ますことになる。その世界はなんと「彼女が生前、プレイしていたゲームの中」であり、「ジェーンドゥの魔女」はそのゲームの悪役キャラだったのだ。「魔女が途中で死亡する」という展開を知っている彼女は「今度は一人で死にたくない」と強く思い、自身の死を看取ってもらうために奴隷を家族として迎えることにする」というお話なのです。

この設定こそが今作のキモだと思うのですが、おまけコーナーにて「トラ転」という言葉が急に出てきた時に私は瞬時に理解が出来ませんでした。Googleで検索して「なるほど」と思えたのですが、もしかすると「転生もの」に詳しくない方の場合、ここまで話してもピンと来ない可能性もあります。

そしてもう一つ、私が感じた違和感を。このシリーズは、作者の意図した「情報開示の量」と読者の求める「説明の量」が少しばかりズレている印象を受けます。そのためか、二作目の音声作品の「あらすじ」にはもう少しだけ分かりやすい説明が書かれています。
一部抜粋しますと、例えばセオドア(クールな方)のキャラ説明としての「魔女を信じたい気持ちが裏返しになり、冷たい態度を取っているように見える」や、テオの「魔女に感謝はしているがどちらかというと長年連れ添ってきたセオドアに加担」など。
この説明だけでも一作目でされていたら、もう少し伝わりやすかったのかな…と思ってしまいます。

そして作品ページの投稿レビューにて、かなり多くあった「兄弟の反省、謝罪シーンが無いためモヤモヤする」という意見。これに関しては「催眠」という手段に対する感覚によって、いろいろな考えがあると思います。
私なりの意見を述べさせていただくと「少なくとも男性向け作品において、催眠をかけて女性を犯した男が謝罪をしたり反省をするシーンはほぼ無い」ということ。もちろん「許してもらえるシーン」も聞いたことがありません。
そういう意味でも作者が最初から「許されるものだとは思っていない」ということで、こういう設定にしたのではないでしょうか。今作の場合、果たして「反省と謝罪」があればこれほどのことをしてもOKなのかという疑問もあります。謝罪と反省があり、許される展開だったとしても「果たしてこの行為を許せるのか?」と感じる人は一定数いるはず。
そういう価値観の方はきっと、最初からこういった「男性が女性に酷いことをする作品」は受け入れられないと思うのです。この記事によって、その差異を少しでも減らすことが出来れば幸いなのですが…。

これに関連して、異種族についての話を一つ。これは私の好みの問題なのですが「人間ではない種族」が相手の場合、人間とは違う部分が明確に存在していてほしいと思います。いわゆる「人外」というジャンルにはその濃度が様々です。書き手の趣味と読み手の趣味がかなり違う場合も多々ある。
ケモミミが付いていれば、角が付いていれば良い。体毛がある、マズルがある、逆関節の脚、瞳が違う、妊娠出来ない、チ〇ポの形状が違う、複乳、元は人間…など言い出せばきりがない。
しかし私は「99%人間と同じで、1%の違いは「ケモミミや角がある」こと」というものよりも、もっと多くの「人間との違い」があってほしいと感じる派の人間です。
それは見た目だけの話ではなく、認識、感覚、常識など「内面の要素」であっても良い。それは私にとって、今作で言うところの「催眠を使うことに対する罪悪感の有無」だったのです。
「反省や謝罪をすべき」だというのは現実世界の人間の感覚であり、果たして「あちらの世界の魔法使いや奴隷、竜人族」はどんな感覚なのか。そういう部分を想像しながら楽しむのも、異世界ものならではなのかなと思ったりして…。

そして他にも、投稿レビューで多く指摘されている要素について。投稿レビューに目を通すと「催眠をかけて無理やり聞き出すほどの内容、隠すほどの内容だったのか」という意見が多く見受けられ、私も多少(三割ほど)同意します。ですが、あえてここでは擁護派の意見を書いてみたいと思います。

まず「兄弟は魔女の秘密をそんなに知りたいのか」ですが、これは私は割と納得出来ます。例えば「人間が宇宙人に支配される世界」があったとします。他の人間たちは奴隷として酷い扱いを受けているのに、私だけ「そんなことはしなくても良い、あなたは幸せに暮らしていいよ」と言われる。
しかし私の主人の宇宙人は、絶対に何かを隠している。となれば、私は「幸せの絶頂のタイミングで殺されるのかも」「ペットの餌にされるのかも」と思うでしょう。奴隷扱いをされない理由が分かりませんから。
そして今作はおまけ漫画が収録されており、その中では「主人の性欲を処理するのも奴隷の仕事」だということが明かされます。しかしそれはセオドアの心の中での台詞であり、魔女はそれを知らない様子。
兄弟としては「他の奴隷なら仕事の一環として当たり前にやっていること」という感覚でしょう。しかしながら、読者が本編を読んでいる最中に「他の奴隷の生活」や「人間と竜人の違いについて」を知ることは出来ません。この辺りは確実に、このシリーズの惜しい部分ではあると思います。

そして「魔女は秘密(転生すること、自分が死ぬこと)をそこまで隠す必要があるのか」について。これは例えば「両親がいない私を引き取ってくれた義理の親が、ある日急に「私はゲームの世界から転生してきた」と言い出したらあなたは信じるのか」と考えましょう。
主人公であるひまり(魔女)は、子供時代に虐待を受けている可能性があります。親の機嫌が良くなるように「良い子供」を演じて、そのまま「良い大人」になる。しかし「良い大人」になってからは婚約者に浮気されて婚約は破棄になり、そのままトラックに轢かれる。
信じられる人、心を許せる人がいないまま大人になり、一人ぼっちで死んでしまった。せっかく生き返った世界では、自分だけが「自分がどうやって死ぬのか」を知っている。ここで死んでしまったらどうなるのか、今度は完全に死ぬのか。誰も自分を知らない世界で
そんな中で、果たして兄弟に「私は別の世界からの生まれ変わりで、自分の死を知っている。一人で死ぬのが悲しいので、看取ってもらうためにあなたたちを買った」と言えるでしょうか。信じてもらえるかどうかはもちろん、もしかすると関係が壊れる可能性もある。そうなれば死ぬ時はまた一人になる。それを避けるため、精一杯兄弟を幸せにして、信頼関係を築いておきたいというひまりの気持ちは理解できます。

兄弟にとっても「損得勘定無しでここまで優しくされた経験」はおそらくゼロだと思うので、ずっと「何かおかしい」と思ったまま大人になってしまう。「何かおかしい」という気持ちは「起きて欲しくないこと」が実際に起きて初めて「やっぱりな」と思えるのです。
それは向こう側からの「裏切り」であるかもしれないし、こちら側からの「失望」かもしれない。
そして、相手を完全に信用することが出来ず、疑心暗鬼の気持ちが消えない以上「起きて欲しくないこと」は、実は「起きて欲しいこと」なのかもしれない。実際にそれが起きたら「自分の不安が正しかった」ということになるのですから。今作の場合は「兄弟が発情期になったこと」「何年経っても決定的な負の出来事が起きなかったこと」がダム決壊の原因になったと言えるでしょう。

といった感じで、私なりの「催眠についての意見」「暴きたい理由と隠したい理由」「お互いの立場について」を考えてみました。作者の考えが作中で説明されているに越したことは無いのですが、だからといって「書いていない=全く分からない」というのは少し寂しい気がします。
あなたなりの解釈、一歩歩み寄る気持ちを交えて作品を楽しむというのもなかなか面白くて、私は好きです。

その2 ・エロいのエロくないのって…

いやぁ、ここまで長々と説明してきたのですが、肝心のエロシーンがエッロいんですねぇこれが…!
さすがは男性向けでも活躍されている作家さん。この一作だけで、女性向け界隈に「催眠エロ」というジャンルを根付かせてくださっていると思うと、本当に感謝しきれません。

セオドアが魔女にかけた最初の催眠は「どういう内容だったのか」が出てこないため、察することしか出来ません。「隠し事を話せ」とでも命令したのでしょうか。初手で「目隠しをし、乳首をこねくり回されて尋問される」というのがたまりません。そして、乳首で感じてあえぎながらも拒否をする魔女。

二回目の催眠は、もう少し範囲を広げて「言うことをなんでも聞け」になります。こちらの命令のほうが難易度が高いのでは?と思いがちですが、作中では「催眠そのものにかかってない可能性があるので、簡単な命令に従うかどうかを確かめるためにこうする」という流れです。
こちらの催眠をかけられた魔女は「意識が朦朧となりベッドに乗せられ、上に覆いかぶさられたテオにベロチューされる」のです。催眠で「股間を濡らせ」と命令することもできるはずなのですが、このシーンでは濃厚ベロチューをすることでそうします。
舌を絡ませるだけでなく、明確に「唇を吸う」という描写があり、非常にエッチ。エッチでありながらも、私は30Pのセオドアの「なぁ魔女よ 俺たちに家族に隠し事は無しじゃないのか…」という台詞が好きなんですね。
おそらく最後のコマのあとに、セオドアは魔女にキスをしているでしょう。個人的には「反省と謝罪のシーン」が無くても、このシーンさえあれば作者の言いたいことは表現できているのかなと思います。

その後の「謝罪騎乗位」が私は一番好きなのですが、このシーン直前のやり取りもまた良い。
「私達は家族だ」と訴える魔女と「家族である前に俺たちは主従の関係。そこに一つでも隠し事があれば、君を完全に信用することは出来ない」というセオドア。
「ごめんなさい」という言葉をもらっても、それはセオドアが欲しい「現状を打破する言葉」では無い。「ごめんなさい」というのは「隠し事をしていることを許して欲しい」という意味であり、セオドアはその先にある言葉が欲しいのです。
だからまた催眠をかけるのですが、その後に出てくる言葉もまた「ごめんね」なのです。いっそのこと、魔女が激昂して怒ってくるほうが兄弟にとっては良かったのかもしれない。どれだけ酷いことをしても、魔女からすると「私が隠し事をしていたから」「悪いのは私」なのです。
これはもしかすると、魔女が「ひまり」だった頃の幼少期や大人になってからの生き方そのものなのかもしれない。その先にある本心を伝える気がない以上、ごめんねという言葉が「相手を突き放す」意味を持つということにセオドアは気づいているんですね。
それに我慢できなくなったセオドアは、なんと「騎乗位をしながら、100回謝るまでイくな」という催眠をかけます。当然、途中でイッてしまう魔女。カウントはまた1からやり直しです。
催眠をかけても「命令に従うこと無く」途中でイッてしまう魔女に対し、正常位で追撃ピストンをするセオドア。無言で腰を振ってはいるものの「なぜ俺たちを信じてくれないんだ、魔女よ」という悔しさと切なさが伝わってくる、非常に良いシーンだと思います。

最後に

タイトルの意味は「食うか食われるかの時代」というもの。たまにはこういった「想像の余地のある作品」があっても良いのではないでしょうか。
と言いつつも、やはりこの作品が圧倒的一位だという時点で「DLsiteがるまに」という戦場がいかに特殊なフィールドなのかが分かります。しかし同時に、私のような「男性向けメインで楽しんでいた人間」でも十分楽しめる場所であるという事も分かります。
これはもしかすると「男性向け」「女性向け」というジャンル分け自体に意味が無くなってきている、という事なのかもしれません。私が男性の立場からこのサイトで「女性向け作品」を紹介することで、今度は女性の御仁たちに「男性向け作品」の素晴らしさが伝わるかもしれない。
ジャンルの垣根など無く、ただ純粋に「エロいもの」を性差無く楽しめるようになれば良いなと、改めて感じさせられた一作となりました。

商品情報とリンク

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