性擬態幼馴染2の感想

オススメポイント
その1 ・ストーリー面も魅力です
その2 ・二人の対比が明確に

この記事はこんな御仁にオススメ

・女体化した「男の子」の感じる顔が好き
・女の子の性欲が好き

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前書き

さて、今回は【東横大賞典】の「性擬態幼馴染2」です。シリーズ2作目の今作は「女の子x女体化男子」がメインとなっております。
やっていることはGL(ガールズラブ)なのかもしれませんが、タケルが「女体化男子」ということで普通のGLとは一味違う趣(おもむき)を感じられます。
単体では楽しめないということはありませんが、1作目あっての2作目だと思うので興味がある方は是非1作目を先に読むことをオススメします。

ちなみに今作は51P(前作は34P)もあるので、日常パートもエピローグもとても満足して楽しめます。特に42Pからのエピローグがたまらなく良いので、このあたりは今回「オススメポイント その1」としてまとめることにしました。
この物語が始まることになったきっかけでもあり、二人の仲が進展するきっかけでもある。このシリーズが「恋愛漫画」としても優れていることが分かり、私はグッと物語に引き込まれました。

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レビュー

内容としては「前回のTSから1週間。タケルは若葉に呼ばれ、部屋を訪れる。『性擬態』に関する調査のため、若葉から新たなグミを渡されるタケル。それを食べたタケルは、またしても女体化してしまう。タケルは若葉から『調査のために再度キスをしたい』と言われ応じていると、次は女性器を見せて欲しいと言われてしまい…?!」というもの。

1作目では私ははっきりと理解していなかったのですが、今作で「性擬態」と「私がイメージしていたTS」はやや違うことが判明。若葉が最初に作った「超擬態グミ」は「擬態成分+性別DNA入りが入っている。異性のDNA成分を摂取することで、食べたものを異性化する」というもの。
しかし1作目で、タケルは「ペットボトルに付着した若葉の唾液」を接種してしまいます。すると超擬態グミの成分が体内に入り「若葉と同じ状況」になってしまいました。これ以降、タケルは「異性のDNAが体内に入ると女体化する体質」になります。

おそらく若葉も同じ状況なのですが、この状況を対処するために今回登場したのが「性別切り替え(スイッチ)用グミ」なのです。これは「性別DNAだけが入ったグミ」なので「急に異性化した際に、これを食べることで元に戻れる」ということ。
1作目の最後で「キスをしたら両者の性別が元に戻った」のは、これが理由でした。
そして今作の導入は
TS体質(超擬態グミの効力)自体が1週間で消滅しているのかどうかを調べるために、タケルは「若葉(女性)のDNAが入ったグミ」を食べるのですが、体質はまだ残っており女体化してしまう。
という流れになっています。

やや複雑ではありますが、要するに「このシリーズは『若葉とタケルが体液交換をするとTSしてしまう』ので、好きなことを好きなようにはやれない」ということ。
私が「らんま1/2」のエロ妄想をしていた時にずっと考えていた「女らんまとSEXしているときに、らんまに水がかかったら男のチ〇ポはどうなるのか」問題。これは「女らんまに水がかからないように注意する」もしくは「アナルSEXをする」で解決できます。
しかし若葉とタケルの場合は「♂若葉が♀タケルに挿入しているときにキス等をする」と、両者の性器が消滅してしまうのです。つまり「アナルSEXの最中にキス等をすると、♂若葉のチ〇ポが消滅してしまうので解決にならない」という、らんま1/2よりも難易度が高い関係なんですね。

そこで若葉は「では同性同士の状態でキスをしたら、TSは起きるのか」と考えます。これは「♀タケル状態の時、スイッチの基準になるのは『元の性別だけ』なのか」ということでしょう。
「元の性別が男性であるタケルは、TS(女体化)していても女性を異性として認識する。だから若葉とキス等をすることで元に戻る」のか「TSしているタケルは遺伝子情報が女性なので、若葉とキス等をしても『異性の遺伝子を摂取』したことにならないため元に戻らない」のか、ということですね。

などと長文で説明してきたのですが、今作の中盤以降は「若葉が性的興奮を催してしまう」んですねぇ。これがねぇ…これが良い。研究のための検証だったはずなのに、タケルよりも食い気味で興奮してしまう若葉。
性的な行為により、お互いが「異性の気持ち」を自覚してしまうという今作。「真面目な前置き」があるからこそ、エロパートや「気持ちの変化」がより深く味わえるんですね。物語の奥行きがグッと深まったと思います。

すいませんね、2作目で急に言いたいことが増えてしまって…。オススメポイントもちょっと長くなってしまいそうです、申し訳ありません。


商品情報とリンク

性擬態幼馴染2
【東横大賞典】

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オススメポイント(ネタバレあり)

「ネタバレあり」についての説明

その1 ・ストーリー面も魅力です

そもそもの「なぜ若葉が超擬態グミを作ったのか」という理由は「若葉はずっと男の子になりたかったから」でした。これを踏まえて裏表紙を見ると、私は胸が締め付けられてしまいます。
私が1作目のレビューに書いた「若葉はいわゆる美少女ではない」という文章。あれは意図的にそう描かれていたといいますか、若葉はそういう願望を持っているからこうだったのか、という納得感。
これは「そういう願望を持っている女の子は美少女ではない、ないはず」という意味ではなく「若葉のキャラデザはそういった設定が上手く織り込まれているため、キャラの心情などがとても理解しやすい」という意味になります。

これがあることで「若葉の性自認はどちらなのか」ということも考えてしまうのですが、それに関しては「なんでこんなにショックなんだろ…」があることで逆にふんわりするといいますか。
タケルのおま〇こをイジっている段階で、既に若葉は「検証と称して」になっているでしょう。正確には「検証ついでに」でしょうか。本来であれば「付き合ったカップル」にしか許されないことをしてしまっている二人ですが、「これは検証だから」という言い訳が成り立ってしまう。

ここにTSという要素が入ることで若葉は「♀タケルのおま〇こに自分のチ〇ポを挿れてみたい」と思うわけですが、もうこの時点で「タケルと付き合ってエッチしたい、抱いてもらいたい」では無いわけです。
「タケルのことが好きだから付き合いたい」という自覚も無く、「♂タケルにチ〇ポを挿れてもらったら気持ちいいだろうな」という気持ちも無い。
「男の子になりたかった」という過去があるからこそ、グミの力でそれが叶う今だからこそ、検証と称してエッチなことが出来てしまう今だからこそ、タケルがそれに応じてしまうからこそ。若葉は「自分が男性側に立つ」イメージをしてしまうのです。

それなのに、はっきりとタケルに「そういう想像をしたことがない」と言われてショックで泣いてしまう若葉。♂若葉の状態で言われてしまう、という展開は本当に天才すぎます。最高すぎる。
だってこれ、裏表紙の「本当はタケルとこうやって仲良くなりたかった」が叶っている場面のはずなんですよ。同じ背丈で、同じ性別で。きっと声も低くなっているでしょう。二人だけの秘密も共有している状況。
傍から見ると、二人で下ネタ話しながら下校している男子高校生なんです。もし「全て男の子になってタケルとこうやって仲良くなる」だけが若葉の願いだったら「オナネタにしたことがない」と言われてもショックでは無いはずなんです。普通、男は男友達で抜かないから。抜かれても嬉しくはないから。

でも自慰。きっと「ちょっとだけ自分でしちゃった」ときの若葉は、タケルを想像して、もしくはタケルに手コキしてもらったときのことを思い出して「しちゃった」のでしょう。
でもタケルはそうじゃない。でもタケルは「若葉のことが好きで、大切だから」オナネタにしないんですよね。タケルはピュアな子なので。でもさタケル、それって「真面目な男の子の自分ルール」なんだよね。
ちゃんと「段階を経て、進展したから見えてくる次の困難」なんですよ。ちゃんと物語があるからこそ「次に繋ぐ」ことが出来るというありがたみ。楽しませてもらっております。

その2 ・二人の対比が明確に

やはり「日常パート」のやりとりが多くなると、キャラの性格がより見えてきますね。二人の対比が明確になってきたので、1作目にも増してカップル推しが出来るようになってきました。

まずはタケル。「ずっと一緒にいたのに知らないことが多かった幼馴染」に対する後ろめたいような気持ち。こいつのオタク話を聞いてやれるのは俺だけだ、と思っていたのに他にもっと評価してくれる人たちがいたという事実。
自分の性擬態を研究することで、少しでも若葉の心の隙間が埋まるのなら。今まで気づけなかった若葉の心の深いところに、少しでも近づけるのなら。でも若葉はこっちの気持ちなんて汲まずにグイグイ来るし、嫌かどうかと言われたらそうでもない。

対して若葉。「ココも舐めてみちゃだめ…?」からの流れって、最終的に「自分が♀タケルに手コキしてもらって気持ちよかったから、今度は自分が♀タケルを気持ちよくしてあげたい」なんですよね。
ちょっと無理のある「これは調査だから」が通らなかったから、割とすぐ本音を話す若葉。
キスや性器舐めではスイッチが起きないと分かったので、ここぞとばかりに攻めてくる。私は「思ったより積極的!」と驚いたので、きっとタケルはもっと驚いているはず。

ということは15Pの「擬態能力残ってたぁ…」の喜びは「グミの効力が持続している」だけでなく「(もしタケルさえ良ければ)タケルを気持ちよくできる」もかなり含まれていたのでしょう。

そしてエピローグ。段階を経てそういう関係になっていきたいタケルと、なし崩し的にでもそういうことが出来れば嬉しい若葉。
でも、出来てしまったからこそ「してもらえないこと」が辛くなってしまうんです。今までそんなこと考えたり、知るような関係では無かったのに。
超擬態グミによって得られたり近づいたものはたくさんあったのに、たった一つの「能動的にオナネタにした事は無い」という事実が泣くほど辛い。
なんでこんなに辛いのかな。なんで泣いちゃうのかな。まだ若葉には分かんないね。
若葉よりちゃんとしているはずのタケルも「俺はちゃんとしているから安心してくれ」の意味合いでこの発言をしているから、若葉が悲しんでいることが分からない。

読んでるこっちも辛いよ。キャッキャウフフのラブコメしてほしい~。
女の子の体なら若葉とこんなに近づけるのに、というタケルの立場もね。でもちゃんと女体の深みにハマらないようにしているタケルがね…。
グミの力でタケルと不思議な関係になれて、タケルの可愛いところをたくさん知ることができて、秘密を受け入れてもらえたはずの若葉もね。若葉はもっと深みにハマりたいのにね。
という、この対比。急に2作目でこんなに出てきちゃってね、私はきっと近いうちに山田さんの表名義の漫画も購入すると思います。そしてエロ同人界でこの作品がもっと流行るようにとにかく推しまくりたいです。


最後に

TSに明るくない私でしたが、このシリーズ特有の「スイッチ」や「若葉の設定」がとっっっっってもツボでした。考える余地が増えると言いますかね。やや複雑ではありますが、作中でちゃんと説明してくれたのは読者として非常に嬉しかったですね。

しかも今回は「若葉もタケルも、TS後の身体を意識する」という描写がありましたね。両者の反応は正反対でしたが、TSの回数が増えていくとその気持ちに変化はあるのでしょうか。
ストーリー面もグッと進んだ今作。エロパートだけではなく、この二人の物語はもう少し進展するということが分かっただけでも私は嬉しいです。
もうね、一気にシリーズのレビュー記事を書いていきますので、このシリーズが気に入った御仁は是非私と一緒に一気読みしましょう。