性擬態幼馴染4の感想

オススメポイント
その1 ・ありがとう、擬態阻止チュアブル
その2 ・コメディ要素もしっかりあります

この記事はこんな御仁にオススメ

・青春エロ同人誌を求めている
・TSの中にあるNL(いわゆるノマカプ)が好き

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前書き

さて、今回は【東横大賞典】の「性擬態幼馴染4」です。今作は「TSしない状態での初エッチ」ということで、なんとエロパートはずっと「♂タケルx♀若葉」です!
ちなみに商品紹介画像には「自分のことをタチだと思っている貧乳女子を甘やかします」と書いてあり、ちょっと笑ってしまいました。伝えたいことそれなんだ、というか。
「タチだと思っている貧乳女子を分からせる」とか「初めてのNLエッチ!」とかではなく「タチだと思っている」「甘やかす」というのが優しくて良いですね。

しかも今回は「ストーリーパートよりもエロパートの方が長い」ということで、じっくりエロパートを楽しむことが出来るのも魅力の一つでしょう。TSエロ同人誌だからといって「元の性別」がおざなりにされていないというのは個人的にとても好印象でした。
そして今作、サラッとあとがきにとんでもないことが書かれているのも見どころです。私はまだ確認していないのですが、もう「アレ」は公開されているのでしょうか。それともまだ形になっていないのでしょうか。考えただけでもインモラルでドキドキする展開なのですが、もしかしたら今後公開されるかも…。

でももしかしたら一年以上経っているし、X(旧Twitter)のメディア欄などに公開されているかも…?と思って、作者である山田さんのアカウント(山田のサブ垢)を確認しに行ったら…。ちょっと待ってくださいよ…。
ポイピクというページでいろんなイラストが公開されていて…。その中にあるじゃないですか、♂若葉がバニーボーイの衣装着て勃起しているイラストが(3作目のレビュー記事参照)!!サスペンダーこそ無いものの、こんなに嬉しいことってありますか…?と感涙していると、次に出てきたのは「ローションテクニカル嬢♀タケル」のイラストっ!!「夢のような」すぎる…。
性擬態やTS設定を活かしつつ、丸々一冊「if短編集」みたいな番外編があったら私は絶対に買います…!

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レビュー

内容としては「若葉が新たに作った『擬態阻止チュアブル』は、一定時間ではあるものの性擬態反応が起きなくなるというもの。前作で距離が縮まった二人は、チュアブルを食べてイチャイチャ開始。やっと本来の性別で初エッチが出来ることになった二人だが、普通のSEXなりの問題も発生して…?!」というもの。

やっと本来の性別でエッチが出来ておめでとう!という気持ちはもちろんあるのですが、若葉はこれまでのTSエッチによって意識が完全にタチになっているのが面白かったですね。紹介画像での「タチだと思っている」の部分は本編を読むまでちょっと違和感があったのですが、ちゃんと本来の意味(?)だったのでしっくり来てしまいました。
「まだタケルがネコではない」というのが絶妙すぎますね。「タチだと思っている」という表現も、よくよく考えると非常に正確な書き方。
私はあまり見かけないのですが、この「紙媒体での同人誌」と同じ表紙絵を使いながら「電子版ではそこに説明の一文を入れる」という表現はめちゃくちゃ良いですね。私のようにレビュー記事をまとめている身としても、読者としてもとてもありがたいものだと思います。
おそらくこのブログで紹介した作品の中でもかなり珍しいのではないでしょうか。

さて本編。なんというかTSって「別の身体になる」ものなので、その先がどうであっても「違う楽しみ方」が出来るような気がしています。例えば私が女体化したとして、巨乳でも貧乳でも「きっと乳首は男の状態よりも感じるんだろうな」となるはず。
見た目の分かりやすさや変化の大きさで言えば巨乳のほうが面白いですが、たとえ貧乳だったとしても男性時よりは膨らみはあるはず。そういう意味ではどう転がっても一定の興味深さがあるはずなのです。

若葉は今まで「男の子になりたい」という夢が叶っているし、その状態でタケルを喜ばせることも出来ました。しかし今回は「TS無しでのSEX」をするので、現実と向き合わなければいけません。
「男体化したから胸の膨らみは無くて良い」「女の子同士になり、タケルに女の子の気持ちよさを教えてあげる」という流れにならないので、ずっと自信が無かった「自分の性的魅力や体型」と向き合う必要があるのです。
しかし「自分を好いてくれて、性的に見てくれる相手」がいれば、もう不安に感じることは無い。ありのままの姿で、全力で「性」を楽しむことが出来るのです。二人の関係は「超擬態グミ」が無ければここまで進展することは無かったはずですが、ちゃんと段階を経ていけば「超擬態グミ」が無くても二人で幸せに繋がることが出来る。

「本来の性別でのSEX」をちゃんと丁寧に描いてくれることが嬉しい、というのは「女性としての若葉の悩みの解消」という意味でもとても大事だと思います。これがなければ若葉は「男体化した姿の方がタケルを喜ばせることが出来るし、自分もそっちのほうが満足度が高い」という考えになってしまう可能性があるでしょう。
「女の子の姿でもちゃんと気持ち良い」という若葉の気づき、これがあることで更に「性擬態」の設定が活きてくるように感じました。


商品情報とリンク

性擬態幼馴染4
【東横大賞典】

通常価格:660円
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オススメポイント(ネタバレあり)

「ネタバレあり」についての説明

その1 ・ありがとう、擬態阻止チュアブル

今回、若葉は「擬態阻止チュアブル」という新たなアイテムを発明。これを飲むと数時間、擬態反応(TS)が起きなくなるというもの。
一冊ごとに新たな展開を用意してくれて、本当にありがたいですね。このおかげで今作は「遺伝子情報を摂取してもTSしない」ため、やっと「♀若葉と♂タケル」での初エッチが可能となるのです!!!大発明!!
二人のイチャイチャから採取したデータは、きっと将来のTS界隈にとって大きな希望をなるでしょう…。

個人的にはこの「展開を成立させるために、いろいろなアイテムが出てくる」というのは面白くて好きです。効果があまりにも大きすぎると「TSの枠」を超えてしまう可能性があるのですが、ちゃんと「性擬態に対する効果」だけに留まっているので理解もしやすいですね。

そして「擬態阻止チュアブルの持続時間の違い」という要素があるため、今作のラストでは「若葉だけがTSしてしまう」という展開に。
これってもしかして、チュアブルを使うことで今後は「♂若葉と♂タケルがキスをしてもタケルは♂のまま」という展開もアリということなのでしょうか。ありがたいですねぇ…。

その2 ・コメディ要素もしっかりあります

念願の(?)のNL(いわゆるノマカプ)での初エッチとなった今回ですが、これまでのエロパートの中で一番コメディしていたのではないでしょうか。
しかもそれが「先に男の気持ちよさを知ってしまった若葉」が予想外の痛みを感じたり、♂若葉はそんなことなかったのに♂タケルはちゃんと「理性を保ったまま」腰を振ろうとしたり、TS的対比があってこそのコメディになっていたのが良かったですね。

私は、たとえエロ漫画であったとしても「初めての際の出血」や痛みが丁寧に描かれていると、どうしても「エロい」の前に「痛そう」が来てしまう人間です。
そういう意味でも今作の「痛みをコメディで受け流す」という(受け流すというのは、あくまで私の感情の話です)表現はとてもありがたかったですね。
次のページではちゃんと「痛みを我慢しながらもとろけ顔になっている」ため、ちゃんと作者さんが意識してディフェンスラインを移動させていることが分かります。

あと、細かいのですが個人的に非常に良かった点が一つ。タケルがコンドームを使っているのはもちろんなのですが、更にコンドームを引き出しに入れていた点。
私は学生時代、ラジオでセーフSEX特集を聞いたことがあります。大好きな男性アーティストのラジオで、毎年必ず行われていた特集です。
その中で専門家の方が「よく財布にコンドームを入れている人がいる。使わないよりつかうほうがマシだと思うかもしれないが、財布の中はカードや硬貨など多くのものが入っているため擦れる。
コンドームは薄いゴムなので、外からの刺激が強かったり多かったりすると外装はダメージが無いが中のゴムに傷がつく可能性がある。
小さな傷に気付かずそのままSEXしてしまうと、その穴から知らないうちに精液が漏れ出し、セーフSEXにならないことがある。
なので、もしもの時に備えてコンドームを持ち歩きたい場合は『コンドームケース』というものを使ってほしい。
コンドームを数枚収納できるハードケースなので、一つ持っていると安心です。」
というお話をされていました。タケル、先輩にもらったコンドームをちゃんと「財布ではない所」に、しまっていて偉いね!
ケースのことを知らなくても、丁寧に保管しようというその気持ち。そしてそれを装着しようという気持ち。
私は君に拍手を送りたい。たとえそこがエロ漫画の世界だったとしても…いや、だからこそ。気遣いの出来る可愛い男主人公はこんなにも「読みやすさ」に繋がるんですね。


最後に

エロ同人誌としては当たり前の「男女カップルでのSEX」を、あえて4作目に持ってくるというこの積み重ね。だからこそ気付ける面白さがたくさんあり、オススメする立場の私としても非常に手応えを感じました。

「NLがちゃんと存在するTS」というものがTS界ではどのくらいの割合なのか分かりませんが、私はとても好みです。これどうやって類似作品を探せば良いんでしょうね、ジャンル内専門用語とかあるのでしょうか。
そして今作で初登場の千歳ちゃん(タケルの妹)が完全に『AWAKEN-目醒め』していて思わず笑ってしまいました。そういう魅力、あるよね!
似たような境遇で目覚めかけている身としては、千歳ちゃんの今後の成長にも目が離せません。君のお兄ちゃん、凄いよ…!!